
元横浜市立大学医学部動物実験センター
農学博士 木内 吉寛氏
【プロフィール】
1944年生まれ、神奈川県出身。帯広畜産大学畜産学部獣医学科卒業。東京大学農学研究科(修士課程)獣医学専攻修了。東京大学医科学研究所獣医学部助手、東京都臨床医学総合研究所研究員を経て、87年より現職。
なぜ消毒をした後、もう一度乾燥させる必要があるのでしょうか?
アルコールは、揮発する際に消毒の効果を生みますが、例えば消毒液がアルコール溶液70%の場合、30%が水です。そして手には指紋や関節などのしわが無数に存在しています。アルコールが揮発し消毒液の効果がなくなった後、手の表面にはかなりの水分が残ることになります。
もし、そこにウイルスや細菌が1個でも付着したら、増殖のリスクが一気に高くなります。
ですから、入室前の段階でそのリスクを減らすために、先に消毒液で手を殺菌してきれいな状態にしておいて、さらに手のきれいな状態を維持するために乾燥させましょう、ということなのです。
その乾燥機も、できれば非接触で吸引式のものにすれば、清潔な空気で乾燥できるのでなおさら良いでしょう。
やはり乾燥は大事なのですね。
ウイルスや菌が増殖するには水分が必要なので、少なければ少ないほど増殖するリスクも下がります。
ちなみに、乾燥機で手の水分を完全に取ることは可能ですか?
基本的に手を乾燥させるのに必要なのは「熱」と「時間」で、完全に乾燥させるには時間がかかります。ですから、入室前の手洗いで手を乾燥させるのは無理でしょう。
作業中に「きれいな手」を維持するにはどうすればいいですか?
現場に消毒液を入れたスプレーを置いておき、一定時間ごとに手に噴霧して消毒するといいでしょう。あるいは、消毒液を入れた洗面器などを置いて、一定時間ごとにそこに手を浸す方法もあります。
効果はどのくらい持続しますか?
アルコール系だと数分で飛んでしまいますが、次亜塩素酸などの液体系の場合だと、約30~60分はきれいな状態を保てると思います。
でも、消毒液の水分を手に付けることになりますが。
手に限らず、人には新陳代謝があります。
つまり、表面上のウイルスや細菌を殺しても、時間が経過すれば、新たな皮膚とともに表皮の下のウイルスや細菌が表面に出てくる可能性があります。
だから、水分が付くことにはなりますが、消毒液で定期的に手を殺菌する必要があるのです。
作業中に手を乾燥させる、乾燥状態を保つといったことは実質不可能ですから、これが次善の策なのです。

上海工場のスタッフたち
製品の製作も日本への出荷作業もとても大変ですが、サンプナイは中国でも問題になっている衛生管理に対して、とても大きな意味を持っている製品です。日本のみなさんに安心して暮らせる毎日をお届けできるよう責任持って一生懸命頑張ります。





